About 内視鏡AIとは

 内視鏡AIは検査中に食道がんや胃がん、大腸ポリープの画像解析を行い、がんの疑いを検出する診断支援システムです。
 消化器系がんの画像データを*ディープラーニングしたAIによる、内視鏡AI診断支援技術を用いています。医師が診断時に見るモニターに映し出される内視鏡映像に、「がんの疑いがある部分を表示」することで医師の診断をサポートします。
*ディープラーニング:人工知能(AI)の一種で、人間の脳の神経回路を模倣した「ニューラルネットワーク」を活用する機械学習の手法です。大量のデータを学習し、パターンを認識することで、高度な分類や予測を行うことができます。 特に、画像認識や音声認識、自然言語処理などの分野で圧倒的な性能向上をもたらしており、医療の画像診断にも広く活用されています。 

内視鏡AI検査と内視鏡検査の違い

検査を受ける方にとって、通常の内視鏡検査と変わりはありません。
内視鏡検査と同様に、普段は見ることのできない体の中の様子を内視鏡を用いてモニターに映し出し、
内視鏡AIのサポートの下、医師が観察する検査です。内視鏡AIの結果を踏まえつつ、最終的には医師の判断のもと病気があるのかどうかの診断が行われます。

内視鏡AI検査の特徴

  • POINT

    診断精度の改善・向上が期待できる

     通常の内視鏡検査と同様のプロセスで、医師と内視鏡AIが協働して内視鏡診断支援を行うことにより、内視鏡検査精度の向上が期待されます。
    Ishioka M, et al. Dig Endosc. 2022

  • POINT

    診断の質の均てん化

     内視鏡AIがサポートして、医師に内視鏡診断支援を行うことにより、どこにいても一定の質の医療が受けられるようになる可能性があります。
    ※均てん化:全国どこでもがんの標準的な専門医療を受けられるよう、医療技術等の格差の是正を図ること。(がん情報サービス 用語集)