Faq よくある質問

内視鏡AIについて

  • 内視鏡AIとは何ですか?

    内視鏡AI検査は、通常の胃・大腸内視鏡にAI(人工知能)の支援を組み合わせた検査です。内視鏡カメラの映像をAIがリアルタイムで解析し、ポリープなど病変が疑われる部位を、画面上に枠や印、音で示して医師に知らせます。これにより見落としのリスクを減らすことが期待できます。なお、診断や治療の最終判断は従来どおり医師が行います。

  • 内視鏡AIが診断してくれるのですか?

    いいえ。                                                               内視鏡AIはあくまで「補助」であり、診断を下すのは医師です。内視鏡AIと医師のダブルチェックで精度や安心感が増すことを期待されています。

  • 内視鏡AIが間違えることはないのですか?

    内視鏡AIがまったく間違えないわけではありません。                                                       誤反応:病変でない泡・残渣・炎症などに反応してしまうことがあります。                                 見逃し:平坦で色の変化だけの病変、極めて小さい病変、ヒダの裏など死角の病変、映像のブレや視界不良時は検出しにくくなります。                                                      また、内視鏡AIが十分学習していないタイプの病変では精度が下がることがあります。                                最終判断は医師が行い、AI表示の有無にかかわらず全体を丁寧に観察します。必要に応じて拡大観察、色素/NBIなどの特殊光、再観察、生検で確認し、更なる精度を高めた検査を実施します。

  • 身体への影響及び安全性に違いはありますか?

    ありません。                                                             AIは画像を解析するだけで、検査自体のリスクや身体への影響は通常の内視鏡検査と同じです。

  • AIを使うと本当に病気(病変)が見つかりやすくなるのですか?

    内視鏡AIは、胃・大腸内視鏡の映像をその場で解析し、疑わしい部分を画面上に枠や音でお知らせする、医師を支援する技術です。小さなポリープや早期の異常の発見向上が期待できますが、100%見つけられるわけではありません。前処置や視界、内視鏡操作の経験により効果は異なり、誤反応や見逃しの可能性もあります。検査方法は通常とほぼ同じで、最終判断と治療は医師が行います。                                        くわしくは、https://www.naishikyo-ai.com/naishikyoai 「内視鏡AI検査の特徴」をご参照ください。

  • 通常の内視鏡検査と何が違うのですか?

    通常の内視鏡と同じです。前処置・検査時間・鎮静の有無など、検査の方法や検査を受ける方の負担は変わりません。違いは、AIが画像をリアルタイムで解析し、見逃しの可能性を減らせる点です。

内視鏡AI検査の費用について

  • 内視鏡AI検査の費用は高くなりますか?

    現在、日本では大腸内視鏡でAIを使った場合にのみ、一部が保険診療の対象となっています。                        【大腸内視鏡の場合】                                                          2024年度の診療報酬改定において、新しく「病変検出支援プログラム加算」が設けられました。これは、AIを使って大腸ポリープ等の病変を見つけ、その場で切除したときに適用されるものです。                                  評価点数は60点(=600円相当)で、患者さんの自己負担は通常の医療費と同じく1〜3割となります。例えば3割負担の方であれば、約200円の追加費用がかかります。                                              この加算は、AIを使うことでポリープ等の病変の検出率を高め、早期発見・早期切除につなげることを国が評価したものです。同時に、医療機関がAIを導入しやすくなるよう配慮された制度でもあります。なお、対象となるAIは、中央社会保険医療協議会での審議を経て承認された「プログラム医療機器」に限られます。                              【胃や食道の内視鏡の場合】                                                            現時点ではAIの使用は保険の対象外となっており、内視鏡AIを使っても患者さんに追加の費用が請求されることはありません。ただし、今後内視鏡AIの有効性が認められれば、将来的には保険収載され、使用に応じて患者さんに一定のご負担をお願いする可能性があります。                                                       【人間ドックや健診の場合】                                                        保険診療ではなく自由診療(自費)になります。そのため、医療機関によってはより信頼度・精度の高い検査を実施するために、内視鏡AIを使った内視鏡検査に独自の料金を設定していることがあります。料金は施設ごとに異なりますので、詳しくは受診予定の施設のホームページや案内資料をご確認ください。

内視鏡AI検査を受けられる病院について

  • 内視鏡AI検査はどこの病院でも受けられますか?

    現在は限られた医療機関に導入されています。                                                 大学病院や総合病院だけでなく、クリニックでも利用できる場合があります。                                 参考までに内視鏡AI検査を受けられる病院一覧をご参照ください。https://www.naishikyo-ai.com/hospital

その他

  • 内視鏡AIを使った方が良いのでしょうか?

    内視鏡AIは、医師の“第二の目”として見落としを減らす補助ツールです。                               胃・大腸内視鏡の映像をリアルタイムに解析し、疑わしい部位を画面で示します。小さなポリープや早期の胃癌や腺腫の見逃しを減らし、早期発見の機会を広げます。                                            医師の負担を軽くし、より丁寧で質の高い観察にもつながります。                                      なお、AIは万能ではなく、最終的な診断・治療の判断は医師が行います。

  • 内視鏡AIが病変を示したのに”問題なし”と言われることはないのですか?

    あります。                                                                    AIは“疑いのサイン”であり、拡大観察(NBI/色素)や生検所見、臨床背景を総合した医師が判断を示します。                              AIは“疑いの提示”にとどまります。

  • 自分の内視鏡AI画像データは安全ですか?

    はい。                                                                   内視鏡AIは医療機器として承認を受けているものは、医療機関で撮影された検査画像・動画を取り込み、AIで解析します。                                                                    患者の個人情報(氏名・住所など)がAIに直接渡ることはなく、画像・映像データは匿名化されて処理される仕組みになっています。多くのAI製品は、解析後のデータを外部に送信せず、その場で処理する「オンプレ型」となります。 また、患者さんのデータをAIが勝手に学習することはありません。利用には院内規定や患者さんの同意が必要です。